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親知らず抜歯

親知らずについて

親知らず

親知らずとは

第3大臼歯といい個人差はありますが上下の一番奥に生えてくる歯です。お口の中に生えるか生えないかやどのような向きで生えてくるかは個人差があります。

親知らずの生える時期

だいたい18歳前後早い方は高校生から遅いかたは大人になっても生えてくる場合があります。

生えてくる際の痛みについて

個人差があります。横向きに生えてる場合などは隣の歯を押しながら生えてくるので痛みが発生する場合もありますし、全くの無症状の場合もあります。

親知らずが痛む原因

親知らずに虫歯ができてしまった場合痛みがでてきます。親知らずの周りの歯周ポケットにプラークがたまってしまった場合歯茎に炎症が起こり痛みがでます。

親知らずによる症状

  1. 腫れ
  2. 時には顔の形がかわるくらい晴れたりする場合があります

  3. 痛み
  4. 何もしてなくてもズーンと鈍いような痛み、お口を開けたりすると痛む、痛くてお口をあけれない、つばを飲み込むと痛む。

  5. 頭痛・肩こり
  6. 炎症が強くでると頭痛などの症状が出る場合がありますが可能性としてはあまり高くはないです。

親知らずの抜歯

親知らず

親知らずの抜歯タイミング

基本的に早ければ早いほど親知らずは不完全で根も短く球体に近いので簡単に抜けますし、顎の骨というのは年齢を重ねるごとに固くなっていきますので早ければ早いほどいいです。

しかし、親知らずは骨の中から徐々に生えてきますので早いほうがいいからといって骨の奥深くにある状態で骨に穴をあけて抜いたとしても骨に与えるダメージが大きいので親知らずの完成度とどこまで生えてきているかのバランスは十分考慮すべきの上で判断すべきでしょう。

以上を考慮するとだいたい18歳ぐらいが親知らずが生えだしてなおかつ歯の根の部分も未完成で短く球体に近いのでベストかなと思います。

このような方は抜歯をおすすめします

  1. プラーク、細菌汚れがたまってしまっているケース
  2. 虫歯になっているケース
  3. 痛みが出たり引いたりを繰り返しているケース
  4. 患者様は希望されているケース
  5. 横向きに生えており隣の歯とぶつかってしまっているケース

抜歯しなくても良いケース

  • 真っすぐに生えており上の親知らずとかみ合っているケース
  • 完全に骨の中に埋まっており口の中に出てきてないケース
  • 親知らずの手前の歯が何かしらの原因で寿命が短く、もし抜歯するとなった場合親知らずを矯正で移動または親知らずを移植させる治療計画を立ててるケース

親知らず抜歯が難しいケース

  • 下あごの中を走っている太い神経に親知らずが近いケース
  • 上あごの上顎洞に親知らずが近いケース
  • 骨と親知らずが一体となってしまっているケース
  • 骨の深い位置に親知らずが埋まってしまっているケース

こんな医院での抜歯がオススメ

  • 器具の滅菌をしっかりしている
  • 処置に対する詳しい説明がある
  • 自分が対応できる症例かどうかしっかり判断できる

抜歯後の注意点

あまり頻繁にお口をゆすぎすぎるとかさぶたが出来ず治りが悪くなってしまうので頻繁にゆすぎすぎるのは控えましょう (唾を吐く程度ならば問題ありません)。麻酔は2~3時間ほど効いているのでほっぺたや舌を咬まないよう注意してください。加えて熱い物も感じないので火傷しやすくなっているのでその点もご注意ください。

抜いたその日は血行が良くなるような激しい運動、長風呂、深酒などは控えるようにしてください  軽めなら問題ありません。処方されたお薬は飲み切るようにしてください。

抜歯後の腫れについて

基本的には上はほとんど腫れず、下はたまに腫れることがあります。そして抜く時間が長ければ長いほど抜いた後の痛みや腫れは大きくなります。

腫れる期間

個人差と上記の抜歯にかかった時間にもよりますがだいたい1週間、長くても2週間くらい腫れたりする場合があります。それ以上痛みや腫れがある場合は傷口が細菌感染をおこしてドライソケットという病気になっている場合がありますので一度担当医に連絡したほうが良いでしょう。

親知らず抜歯の難易度

親知らず

まっすぐに生えている場合

難易度(低) 真っすぐ生えてる歯は比較的器具を歯にひっかけやすいので難易度としては低いです。しかし上記にも記載しましたが骨と歯の根の部分が一体化している場合難航する場合があります。
治療時間 約30分ほど
抜歯の費用 2,500円ほど

横向きに生えている場合

難易度(中) 横向きに生えている場合には中程度の難易度となります。
治療時間 約30分~60分ほど
抜歯の費用 3,500円ほど

埋まっている場合

難易度(高) 埋まってしまっている親知らずは抜歯の難易度が高くなります。
治療時間 約60分ほど
抜歯の費用 4,000円ほど

親知らず抜歯の流れ

  1. 問診、検査にて抜歯の難易度、自院で処置可能かの判断を行います
  2. 麻酔をしっかりおこないます
  3. 麻酔が効いていることが確認できたらゆっくりと器具を歯にかけ歯を脱臼させます
  4. 歯が脱臼すれば鉗子で歯を取り除きます
  5. 歯を抜歯したら出血の確認を行い止血します
  6. 止血の確認ができれば治療は終了です、抜歯後の注意事項をご説明します
  7. そして日を改めて消毒します

親知らずのよくあるご質問

Q. どんな時、親知らずが痛くなるのか?

  • 親知らずが虫歯になってしまった時
  • 親知らずの周りの歯周ポケットにプラークがたまり歯茎が炎症を起こしたとき
  • かみ合わせがおかしくなり擦れるように親知らずが向かいの歯とかんでいる場合

Q. 抜かないで治す方法はありますか?

もし親知らずが虫歯になってしまっていた場合、虫歯を治す治療は可能です。しかし、親知らずはケアがしにくいのでまた虫歯になってしまい、最終的には抜歯に至るケースが多いので基本的には抜歯をおすすめしています。

歯茎に炎症が起きた場合は抗生物質で一度は治ると思います。ただ上記の通りケアがしにくく再発する可能性が高いので抜歯をお勧めしています。

しかし当院が説明を行い、抜歯をしない利益、不利益を理解してくださった上で抜歯しないと患者さまが抜かない治療をご希望されるのであれば抜かない治療も可能です

Q. 親知らず抜歯前の注意点

例えば骨粗鬆症のお薬や血圧のお薬、血をサラサラにする薬など日頃服用されているお薬を把握しておくことが大事です。

お薬によっては抜歯したあと重篤な副作用がでる場合がありますので休薬する必要があります(しかしながらご自身の判断で休薬することは非常に危険ですのでやめましょう)

Q. 抜けなくて途中で中止されることはあるの?

抜歯をすすめていく上で根がおれてしまった場合に折れた根の先の除去が不可能な場合や折れた根の先の除去を試みると上あごの骨にさらに押し込んでしまう、もしくは下あごの太い神経を傷つけるリスクが高い場合はそのままのほうが安全なので折れた根の先はそのままにする場合があります。

また、折れた根の先の除去は難しいがそのままにしておくことは後に感染源となり炎症を引き起こすリスクが高い場合は外部の歯を抜く専門医、口腔外科医に依頼することもあります。

Q. 親知らずが虫歯になると抜歯は難しいですか?

難しくなります。親知らずや奥歯の大きい歯の抜歯はいきなり鉗子でつかんで抜くのではなくてヘーベルという器具で脱臼させる必要があります。

ヘーベルというのはスコップみたいな器具で畑に植えてある大根をスコップで少し掘り出すといえばイメージできるでしょうか。

親知らずが虫歯で歯の部分が欠けて無くなれば無くなるほどヘーベルをかけることが難しくなるので抜歯が難しくなります。

Q. 親知らずを抜くと小顔になる?

下の親知らずを抜くと小顔になるといわれております。上の親知らずはあまり関係ないのと小顔になるといっても劇的に変わるわけではないのですこし変わるくらいのイメージを持たれておいたほうがいいかと思います。

Q. 親知らずの抜歯で麻酔が
効かないことはあるのですか?

残念ながらあります。
親知らずが生えている、もしくは埋まっていて周りに細菌汚れ、プラークが溜まると歯茎に炎症が起きると痛みが発生します。

炎症が強い組織というのは麻酔が効きづらいことがあります。したがって親知らずに痛み、強い炎症がでてしまった場合はその日は抜歯せずに消毒し、抗菌薬を処方して強い炎症がある程度引いてから抜歯する場合もあります。

ただ患者様によっては多少の痛みは我慢するから抜いてほしいという方もいらっしゃると思いますので、よく担当医と相談されてから治療方針を決めたほうが良いと思います。

Q. 親知らずを抜歯すると
どれくらい痛みますか?

抜歯後約2、3日後に腫れのピークがきます。そのため抜歯後から2、3日痛みが強くでる可能性があり、骨に埋まっているケースは、抜くとき歯の周りの骨を削って抜くので痛みが強くなる場合があります。2、3日経てばだんだんと痛みが引いてきますがドライソケットになると痛みが続くことがあります。

Q. 親知らずを抜いた後に
冷たいものがしみることはありますか?

あります。親知らずをぬいた後は傷口になります傷口が治っていく過程で歯茎が少し下がります。親知らずを抜いたことにより隣の歯の根の部分が一部外に露出することがあります。そこの根の部分に冷たい物が当たるとしみることがあります。

しかし、抜いてからだんだんと日にちがたつにつれ気にならなくなってくるので様子をみると良いでしょう。あまりにも長期間しみたり、痛みが強い場合は担当の先生に一度見てもらったほうがよいかもしれません。

Q. 口腔外科で抜いたほうがいい歯は
どんな歯?

  1. 口腔外科で抜いたほうがいい歯はどんな歯? 下の親知らずであれば親知らずが深く埋まっており顎の中に通っている下歯槽神経に近い親知らずは難易度が高く、口腔外科で抜歯したほうが良い場合があります。
  2. 口腔外科で抜いたほうがいい歯はどんな歯? 上の親知らずであれば深く埋入しており上あごの上顎洞に近い場合は口腔外科で抜歯したほうが良い場合があります。その他にも血をさらさらにするお薬を飲まれており血が止まりにくい方なども口腔外科で抜歯したほうが良い場合があります。

Q. 親知らずを抜くとき
歯を分割してから抜くことがある?

  1. 親知らずを抜くとき歯を分割してから抜くことがある?

    あります。歯を抜く際分割することは親知らずに限ったことではありません。単純な話分割しないと抜けない場合に歯を分割して抜くことがあります。

    どういった場合かというと親知らずが隣の歯とぶつかってしまい上に引き抜こうとしても引っかかって抜けない場合歯を分割して抜きます。

    他は歯の根が複数ある場合根の曲がり方によってはいくら上から引っ張っても抜けないので歯を分割する場合があります。

Q. 親知らずを抜歯中、
根の先が折れることがある?

はい、稀にあります。親知らずの根の先が湾曲していた場合、抜歯するときに根の先が折れて顎の骨の中に残ってしまう場合があります。

折れて残ってしまったからといって必ずしも折れた破片を完全に除去しなければならないというわけではありません。破片を無理に除去しようとすると上顎洞に破片を押し込んでしまったり、下あごの太い神経を傷つけてしまったりするリスクがあるので、あえて除去せず、そのままにする場合もあります。

そのままにしたとしても顎の骨と一体化するケースがほとんどなので問題はありません。もちろん十分、除去可能と判断された場合は除去する場合もあります。

Q. 親知らずを抜くとき
CT撮影を行わなければならない?

いいえ、そういうわけではありません。CT撮影を行う場合というのは親知らずを抜く際に上顎洞を穿孔しそうだったり、下あごの太い神経を傷つけてしまいそうだとか、何かしらの合併症が考えられる場合に撮影します。

なのですべての症例にCT撮影を行うわけではありません。

Q. ドライソケットって何?

ドライソケットとは歯を抜いたあとの傷口が治癒不全を起こすことです。お口の中も皮膚と同様かさぶたができて傷口が治っていきます。しかし、ドライソケットになるとかさぶたができず骨がばい菌に感染してしまい痛みが出てきてしまいます。

もしドライソケットが疑われる場合、歯を抜いてから痛みが全然引かない、抜いたところから膿のようなにおいがするような症状があれば一度歯医者さんに相談することをおすすめします。

Q. 親知らずを抜いたとき
かなり血がでているけど大丈夫?

ケースにもよりますがほとんどの場合は大丈夫でしょう。親知らずを抜く際、骨の中に埋まっている歯を抜くとかではない場合は、動脈を傷つけたりする可能性はほぼ%に近いです。

なので抜歯後出血が多いのは、歯茎の炎症が強い場合抜いたあと出血量が多くなる傾向にあります。ですがガーゼやティッシュを噛んで安静にしていれば出血はとまるでしょう。

しかしながらずっと出血がおさまらなかったり、気になるようであれば一度担当医に相談することが1番でしょう。

Q. 親知らずが自然に抜けることは
ありますか?

親知らずが自然に抜けることはまずありません。相当歯周病がすすんでいたか、もしくは虫歯が大きく歯が折れてしまった可能性があります。

もし親知らずが自然に抜けてしまったら、一度状態を歯医者さんに確認してもらったほうが良いでしょう。

Q. 親知らずは何歳くらいで生えてきますか?

大抵の場合18歳から20歳くらいで生えてきます。しかしながら、30や40代になってから親知らずが生えてきたという方も稀にいらっしゃいます。

親知らずが生えてきて痛みがある場合は1度歯医者さんにみてもらったほうが良いでしょう。

Q. 全身麻酔で親知らずの抜歯を
行うことがある?

当院では行っていませんがあります。歯科に対する恐怖が強い方に行うケースが多いです。

もし全身麻酔下での親知らずの抜歯をご希望される場合は当院にご相談いただければ全身麻酔を行っている医院への紹介状をお渡ししますのでご相談ください。

Q. 内服している薬の種類によっては
歯を抜けない可能性がある?

はい、あります。血液をさらさらにするお薬や骨を強くするお薬などは歯を抜いた後から重篤な副作用が発生する場合がありますので抜歯できない場合があります。

しかし、全てが抜歯不可能というわけではないのでもしもお薬を日常的に服用されている場合はご相談ください。